上下巻で約一万円。あの頃俺はバブリーだった。
初代の秘密戦隊ゴレンジャーから、当時最新だった三年前の轟轟戦隊ボウケンジャーまで、スーパー戦隊30年分のオープニングテーマ曲&エンディングテーマ曲が番外編や最終回・劇場版などで流れるバージョン違いも含め、全て収録されているDVDです。
映像のバリエーションはフォローしてないので、物語の展開に連れて増えてくる登場人物のクレジット追加(ライブマンのブラックバイソン・グリーンサイやジュウレンジャーのドラゴンレンジャー等)は拝めません。ここだけは残念。
僕が一番好きな楽曲は太陽戦隊サンバルカンのオープニング。イントロ・Aメロ・Bメロ・サビ、その全てのフレーズがたまらなく心地良いんです。
このDVDの醍醐味はもちろん懐メロ大会であるところなんですが、年齢的に見ることのなかった新しめの戦隊の曲を知れるのも良いです。
あまりに個性的すぎるガオレンジャーのOP(大好き!)や、子供が一切歌えない英語詞で浮きまくりのタイムレンジャー、「暴れた数だけ強くなれる 暴れた数だけ優しさを知る」という暴力肯定宣言をかますアバレンジャー!
あとボウケンジャーのOPは何気にすごい名曲だ。
どの曲も、その戦隊をイメージした曲調や楽器にこだわってるのが素晴らしく(極端に言うと忍者モノで和楽器、拳法モノで銅鑼、未来モノは打ち込みサウンドなど)、
タイアップに走った仮面ライダーじゃこうはいきませんね。
30年以上続いているシリーズを客観的に見ると、その当時の時代背景や流行が如実に反映されているのがわかります。
フラッシュマンのダサいコスチュームを見ると当時スターウォーズが流行ったことが一目瞭然ですし、
ジェットマンの頃はトレンディードラマの流行、それ以外にも学園モノブーム、恐竜ブームなど、スーパー戦隊は世相の変化を映し出す鏡です。
そしてレッドの変身前を見ると「当時のイケメン顔」、ピンクやホワイトの変身前は「当時のアイドル顔」の推移が見えるのでおもしろいです。同じ日本人なのにこうも顔の基準が変わるものかと。
オープニングを見ていると当時の記憶がぼんやりと蘇りますが、僕が子供の頃の戦隊は仲間や上司や恋人が誰かしら死んだり、敵が容赦なく冷酷だったりとシリアスなストーリー展開が普通でした。
しかし今の子供にそういった路線はウケないのか、敵がやたらコミカルだったり、最終的には大団円のハッピーエンドが当たり前になっていきました。これも時世の移り変わりですね。
レッドレーサー&デカピンク結婚おめでとう!
デカイエローは渡さん!