【ROAD TO 名古屋】
朝5時起きで栃木出発。わすが二泊ではあったが、地元での生活がここまで楽しく彩られることはこの先ないだろう。はこモーフ太平洋メンバー並びに冬真さん、閃光のLUCKYSOUND、母と叔父、皆ありがとう。
さて久々の長距離移動となる栃木北部→名古屋行。
最大のトピックとして上げられるのは、静岡横断中にまさかのガス欠。まぁ何というか、残メーターがわかりづらい表示の車?だったのである。
↑高速道路上で停車した場合、救援が来るまで路肩に待避しなくてはならない(公道のさらし者にならなくてはならない)
※なおガス欠であろうとも高速道路上での駐停車は道路交通法違反。みんな気をつけような!
【味噌の都市から愛をこめて】
この日は名古屋で「ガンプラEXPO」が行われていることは勿論この大内、すでに把握済みである。
イベント内容自体は夏の東京開催に行ったので大体わかっているが、それより何より東京では売ってなかった限定品「HGUC Zガンダム クリアカラーver.」を手に入れなければならぬ。クリアカラーは好きではないけど、東京で初代とZZを買った以上Zは必須だ。
リハを時間通り、遅くとも15分押し程度で終わらせ、それから向かえば充分に間に合うはず……だったが、PAさんのアレがアレで、リハ一時間押し。絶対に間に合わない!
…しかし、持つべきものそれは友人!一緒に行く約束をしていたザ・フロイト小森君がバイクでひとっ走り、Zガンダムを買ってきてくれたのである!
結局イベントは行けなかったが、これが手に入ったことでこのツアーの目的の25%くらいは達成した。ありがとう小森君!
【ツアー雑感】
この日は名古屋のイベンター、シノさんによる乍東十四雄レコ発企画。
独特な作りのハコを独特なテイストで彩った、これまで見たことのない雰囲気のイベントだった。
この日の出演に至るまでには何かと経緯があったが、とにかく色々と無理を聞いてもらってありがとうございました。本当に出れてよかった!
そしてこの日は10/9から始まった太平洋不知火楽団レコ発ツアーの最終日でもある。10月の名古屋(大須)OYSでの農村企画から始まり、11月の名古屋(新栄)での不完全密室殺人企画で折り返し、そして今回の12月の名古屋(新栄)vioでのシノさん企画で締め。今年は本当に名古屋にお世話になりまくった太平洋としては、最高の形のツアーだったと思う。
【東名る 東名る】
実は乍東十四雄とはここ最近3ヶ月連続で同じイベントに出ていた。
二年近い付き合いがあるこのバンド、もちろんCDも全部持っているが、今、本当に良いバンドになっている。長年連れ添ったメンバーが抜けたり、五人組になったり、キーボードが入ったり抜けたり変遷を繰り返しながら、今オリジナルメンバーであるベースの青木君が復帰し、それはまさに「乍東十四雄の音が帰ってきた」という感じ。
このベースあってのバンド、このバンドあってのこのベース。理想の姿だ。
【自民の置き土産】
夏からのツアーで学んだこと、それは「たとえ後ろ髪引かれても日曜は帰れ」
高速道路は日曜の23:59までに乗れば1000円で帰れるのであり、財布が常に瀕死であるツアーバンドはこれを無視するわけにはいかない。
そこで覚えたのが、もはや恒例となりつつある「サービスエリア打ち上げ」打ち上げを切り上げてとりあえず高速に乗り、サービスエリアで合流してゆっくり話をするというやり方だ。まぁ酒が飲めない分無粋であるが、背に腹は代えられない。
乍東十四雄・はこモーフ・太平洋不知火楽団。
男の子的トークに華を咲かせすぎて女性陣の反感を喰らう!
【脱・ベースくずれへの道】
そしてこのツアー期間中は、ベースという楽器について改めて本気で向き合い、研究した。それはもうフレーズ・音作りは勿論プレイヤーとしての姿勢、その存在意義に至るまで全て考え直した。
特にこの三日間については、そんな俺の止まらぬベース談義を真摯に聞いて答えてくれたはこモーフベースかなえ嬢に多大なる感謝を。本当に衝撃的なくらい勉強になったし、考えさせられることが多かった。
このツアーを終え、不完全舟橋君や雨先案内人の斎藤君ををはじめとした敬愛するプレイヤー達と全国で接したことで、俺はやっと一皮剥けることができそうな気がしてきた。
道中かなえ嬢とした話は、自分をもう一段階上に持っていくための(意識的な意味での)足掛かりになるだろう。また迷惑がられるだろうが1000人が見るこのブログで言うぜ。最上級の敬意を込めて、LOVE!!
もう下手さを言い訳にして自分を庇うのは止めだ。俺と向き合いベースと向き合い、ステージの外にいる貴様らとも正面から向き合ってやる。
【二十代から始める社交講座】
皆が寝静まった車内で、ひたすら喋り続ける大内とはこモーフ竹谷。
俺が社交的?それは半分合ってて、半分間違っている。俺がこの世界で生きるために身につけた、否、身につけざるを得なかった社交術と処世術を、それこそ一冊本が書けるくらい語り続けた。それは、ビールと鬼ごろしでブーストがかかっていたから。
小学校の頃の俺は内向的な肥満児で、中学校の時は吃音がコンプレックスの空回り野郎、高校時代は共学校なのに女子と三年間殆ど喋らないというミラクルを達成した。そんな俺が今みたいに誰とも気兼ねなく喋れる性格になれたのは、全て新天地東京に来たおかげ。だから俺は、絶対に栃木に戻りたくない。
新しい自分を延々と装い続けた結果、いつの間にかそれが素になってしまった。本来自分がどんな人間だったかなんて、もう二度と思い出せないし、思い出す必要もない。
「社交性は技術と自己暗示」
【来たる、GEKITEZ】
この日大阪でライブがあった撃鉄。帰り道が同じ……というだけではない。撃鉄はこの日下北沢THREEの一周年記念企画、AM24時スタート翌AM24時クローズの狂気の24時間ぶっ通しイベントの企画の一つとして「撃鉄ドラム近藤24時間チャリティーマラソン」のスタートを、この高速道路上で行おうというのだ。そんなイベント、ここまで来て立ち会わないわけには行かない!
東名高速で撃鉄カーと抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げたのち、四時間ほどかけてついに合流in御殿場。
路肩にある高速バスの停留所に車を止め下界に降り立つ!
短パンスニーカーの近藤は暗闇の山中に消えていった!その絵面が凄すぎて爆笑と共に見送るメンバー。朝五時に巻き起こったあの瞬間のグルーヴは、相〜当〜ヤバかった。
この2日後たまたま近藤くんに会ったのだが、何とか24時過ぎに感動のゴール&撃鉄ライブ、最終的に歩けないくらいまで足がやられてしまったが「バスドラは使う筋肉が違うみたいで普通に叩けた」そうである。
【此処は君の町】
朝7時、東京着。僕は例によって完全にブースト後の電池切れを起こし、撃鉄と別れた後はまったく意識がなかった。
新宿で解散しようとした時、ふと帰りの道中給油をした覚えがないことに気付く(ツアー費は僕が管理しているため)。恐る恐るメーターを覗くと……残量0。いや、0.1。この日二度目となるガス欠五秒前であった。というわけで、帰宅するはずが最寄りのガソリンスタンドに向け再び発車。心臓に悪いことこの上なかったが何とか辿り付き、この最後の最後までイベント尽くしのツアーは終わった。
その後は竹谷嬢&ヨシミ嬢となぜか朝マックに繰り出すも、もはやガス欠を通り越していた僕は延々寝続けた。起きたら朝11時。全身ガチガチで、余韻など全くないまま帰路。
だがその夜、手帳を開いたらこれ。
粋なことをしてくれる。
ありがとうはこモーフ!一緒にツアーを回れてよかった。
「312」
はこモーフ&太平洋不知火楽団
「三人唯一無二」