上野の国立博物館へ、話題沸騰中で入場一時間待ちの「阿修羅展」に赴く。
最近は仏像ブームらしいけど(なんでだ)、その中でもやはり阿修羅の人気は凄まじい。
阿修羅が属する八部衆(二十八部衆)は仏界では結構ザコの部類だと思うんだけど…笑、やはりあの造形は人の心を捉えるのだ。
僕はこれでも、中学の修学旅行で京都へ行った時に少ない小遣いを叩いて阿修羅の仏像を買ったくらい(謎に)阿修羅ファンであるし、
当時ハマった仏像バトルマンガ「仏ゾーン」でもアシュラくんは一番カッコよかったし、
プロレスラー「アシュラ・ザ・グレート」(ザ・グレート・カブキの孫でグレート・ムタの息子という設定、青い毒霧を吹く)を勝手に製作して毎日夢想していたくらいであるから、
その阿修羅様が東京にいらっしゃるとあられば、一目拝見しておかなければならないわけだ。
阿修羅展はなかなか小憎い構造で、先に阿修羅以外の八分衆像と十代弟子像が現れて、最後に単体で阿修羅像が幻想的に現れる。
位は低くても八分衆は仏像界のSMAPだな。笑 全員個性が強くて全員にスター性がある。最も異形の像である迦楼羅(カルラ)から現れるのも熱い!!
今回の目玉は阿修羅像が露出展示(ガラス張りでない)で360度ぐるりと見て回れること。
全体を拝見した後、通行の邪魔にならないよう一歩引いて、正面から10分間ほど眺める。これが全く飽きない。どんなに出来がいい怪獣のフィギュアでも、三分も見たら飽きるのに。圧倒されたとかそういう力強い感じではなく、何か自然と同調するものがあるような感覚を覚えた。This is 風-流! すごーく簡単で陳腐な言い回しをすると、吸い込まれそう、という言葉が当てはまる……かな。まぁ、感覚を表すのに言葉は足りない。
結局二周してから帰路に着いたが、帰り際耳に飛び込んできた高見沢俊彦が歌う阿修羅のテーマソングが、もう完全に面白かった。アシュラ〜オ〜アシュラ〜
そして仏を拝んだその足で秋葉原に向かう俺は所詮俗物。
それにしても1500円でこれだけの数の歴史ある国宝や文化財が見れるのに、アマチュアバンドのライブに2000円や3000円払わせるライブハウスはやっぱり高いなぁと思いました。以上
三面六臂のアシュラくん
やっぱりアシュラマンよりアシュラくんだよ!アシュラなら線が細くないと!