所得顔雑録

タカヒロを 下から読んだら 浪費過多
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - | -
太平洋不知火楽団 on the battlefield!!
いよいよリリースツアーも佳境。10/9の名古屋から始まったツアーは12/5の名古屋で終わります!

そんな週末ツアーの締めはもう一回withはこモーフでワクワク
12/3(金)【福島】郡山PEAK ACTION
12/4(土)【栃木】宇都宮KENT
12/5(日)【愛知】新栄vio

うつくしま福島では昔からお世話になっているピークアクション。
そしてついに僕の地元である栃木県に初上陸!KENTは生まれて初めて行ったライブハウスなんですが、地元の友人は僕がバンドやってることを知らないし、高校時代の友人は全員切れてしまったので、誰も呼べません!栃木並びに北関東の人、come on オリオン通り!
名古屋ではまさかの乍東十四雄レコ発を祝うの巻。
 「おんがくはみんないい子ですvol.6」乍東十四雄レコ発 乍東十四雄/太平洋不知火楽団/はこモーフ/葉っぱの裏側シスターズ/水面上がる。

そんなはこモーフツアーのファイナルは凄いことになりました

「明日からがんばる vol.2」
はこモーフ×太平洋不知火楽団 「ディフェンスに定評があるIKEGAMIツアー」FINAL!!!
@青山月見ル君思フ
出演 : はこモーフ / 太平洋不知火楽団 / moools / スッパバンド / mmm+岸田佳也+橋本史生 DJ : しあわせ(トキメキ泥棒)



●「太平洋不知火楽団」はお陰様で先日のdisk union販売チャートで1位に輝きました。前作のデモはneco何とかに阻まれ永遠の2位だったので実は初1位です。ありがとう!!


●竹内君による新着映像 2010.10.13 UFOclub 「SF(B級)」歌詞つき!
http://www.youtube.com/watch?v=lhQJNeJkjxU
 
これはメガテン 我ながら見入っちゃた



●名古屋にて対談タカヒロ×タカヒロ
東海地方で配布されているフリーペーパー「2 YOU」誌上にて、不完全密室殺人/JONNY/パイプカットマミヰズの盟友舟橋孝裕君と「東名ベーシスト対談」を行いました。Web版もあります。内容はかなり赤面。
http://2youmag.com/interview/2010/no19/taihei.html
このベース奏者とは思えない演奏風景を見よ!


●「愛原みや美のみやビームパラダイス」出演してきました

ここから僕らの惨状が見れます!
http://www.ustream.tv/recorded/10366573
僕ら以上に、熟考に熟考を重ね翌週紹介した「Sorrys!」の回がアホほど面白いので見てみてね


●そして今週水曜もUst番組に出演してきます!
「Empty Black Boxの他力本願!」
http://www.odoroku.tv/music/ebb/index.html
番組は19時から、僕らは19:10くらいからゲスト出演します! ホームページ見た限り、こいつらはヤバそうだ!負けるな太平洋! 番組中に取り上げる質問や応援メッセージを募集しています。
ebb@odoroku.tv からどんどん冷やかし送って下さい。


radio DTMにて今後の動きを発表?
上のリンクからHPへ↑
DancingHellのPVを製作してくれたradioDTMの番組にまたまた出演してきました。 また一緒に面白いことやります!


●メディア掲載あれこれ

「QUIP MAGAZINE Vol.62」

巻頭6〜7Pに見開きでガールハント(HotCake)マスザワさん×ヤーチャイカ西原君×太平洋笹口の対談がかなり大きく掲載されています。 CDつき。太平洋は「サテライトからずっと」を収録。ヤーチャイカやラブ人間の音源も入ってます。
Web版インタビューはこちら http://shimokitaroundup.com/Interviews.html

「MUSICA」
今月号にはFarFrance企画のレポートに写真付きで登場していました。先月号は太平洋ワンマンのレポがあったらしいですが未確認。

以前タワーレコードの無料誌「bounce」に掲載されていたインタビュー特集がサイトの方にも上がっています。 http://tower.jp/article/series/70987



●太平洋〜には関係ないですが個人的に。
ついに「ヒーロー」としてのオファーを受けて 踊ってばかりの国「悪魔の子供」PVに出演してきました。 どこに映っているか探してみてね  変・身!
http://www.youtube.com/watch?v=8127HPlsdig

さておき、わずか二分半でここまで王道構成のポップな曲ができることにお兄さんは感動したよ。



12/10(金)秋葉原GOODMAN
ひらくドア presents<音楽の魔法>
ひらくドア / ビイドロ / ヤーチャイカ / 太平洋不知火楽団
各バンド40分ずつ、飾り気なく純粋に音楽を聴くための企画。

12/12(日)Shibuya o-nest
『トーキョーランデヴーフェスティバル!』
曽我部恵一BAND / THUNDERHEAD MONSTERS / ううじん / SuiseiNoboAz / シャムキャッツ / 太平洋不知火楽団 / 泰山に遊ぶ / 蜜 and 1 secret band!
写真屋・工藤あずさが渾身の企画を打つ!まさかのこの布陣!

12/23(木)池袋手刀
ぐしゃ人間 presents 『ぐしゃ人間愛国7周年記念式典「sengoku38無双」』
ぐしゃ人間 /385 / 日本マドンナ / 太平洋不知火楽団
ゲスト:JOJO広重(非常階段)
見てのとおり、とんでもねぇ企画に出演が決まりました。無事に帰れるのか!?


そして年末は以下のとおり。

12/26(日)渋谷LUSH ▼sisi / moja / URBANフェチ / 虚弱。 / KiNGONS / マリリンモンローズ

12/29(水)秋葉原GOODMAN ▼箱入り気分 / salsa / GAGAKIRISE / 未完成vs新世界 / conductorAMOEBA / CITY LAKE MIRAI / 真黒毛ぼっくす

12/30(木)新高円寺LINER ▼imamon / She's / ヤーチャイカ / エポケー / レフティスミス / はこモーフ / サーティーン / PLEGLICO and more?

そしてもちろん
12/31(金)新宿MARZ⇔Motion 『SWAN SONG COUNCIL vol.12』
about tess / オワリカラ / グーミ / kulu kulu Garden / 壊れかけのテープレコーダーズ / the SHUWA / the John's Guerilla / PILLS EMPIRE / Far France / mothercoat / the mornings / THEラブ人間 and more
いよいよ「TOKYO NEW WAVE 2010」も完結。




特報

2011. 2. 26(土) 新宿MARZ
ふくろうず vs 太平洋不知火楽団 2マンライブ開催決定!!


| kaznoco | BAND & LIVE | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) | -
11/12〜14 FMW2010〜田代母 激走72時間!
2010.11.12〜14 難波ROCKETS/ROCKETS FLOOR STAGE/STUDIO SUB-ROCK
『F.M.W.2010』 http://fmw2010.web.fc2.com/

11/12(金)
AM2:00
F.M.W.2010。「FxxK'N MINAMI WHEEL」改め「復興ミナミ周辺WO!」(←この呼び名全然定着してない)。日本中から名だたるインディーバンドが大阪は難波ROCKETSに集結し、MINAMI WHEELの真裏で三日三晩行われるとてつもない祭りイベントである。
本家ミナホほどの知名度は無いけど、ミナホみたいなバカ○い○○○システムも無いんだぜ!客も出演者も皆、何も気にせず楽しんでいいってことだ。

さて、太平洋三人は各々の予定が全く合わない都合で現地集合の現地解散となり、この週末のために5日半もスケジュールを空けた道楽馬鹿こと大内はTHIS IS PANICの車に乗り一足先に大阪を目指した。


AM8:00
ディスパニタカキ&ケンジによる高速運転はとにかく高速運転で東京大阪間6時間。太平洋のFMW出演は初日、ディスパニのFMW出演は二日目でこの日は神戸でライブということで、同じく初日出演の撃鉄チームを待ち俺はそちらに移ることに。
「撃渋滞」に巻き込まれ四時間遅れで到着した撃鉄カー。珍しく超元気な劔さん。

FMW向かい中
SAにて給油中に撮影byガソリンスタンドのおっちゃん


PM13:00
撃鉄カーは運転もライブのようでそれはそれはアッパーかつ4人の個性が出まくりで、車の中の様子を見るだけで「なんて良いバンドだろう」と思ってしまったのはここだけの話。
撃鉄と共に宿泊した場所は、諸般のツテで大阪の高級マンションの最上階。CD出せる出せないはさておき、後ろ盾のある無しはこういう所に出ますよなー


PM20:00
ひとしきり寝て遊んで難波ROCKETS入り。すでに恐ろしい数の知り合いがいる。東京カランコロンから俺のFMWはスタート。
翌日に本家MWの出演を控えたカランコロン。FMWは「Fxxk」の意味合いを含んでいる(た)ことから、本家と出演を掛け持ちをしない暗黙のルールみたいなものがあるようだが、その辺全く気にせず動けるのは自主レーベルの強みだ。とりあえず販売実績1000枚突破おめでとうカランコロン。

その後は名古屋の24、仙台のソンソン、青森のMrフレディー、そして壊れかけのテープレコーダーズと続け様に。壊れかけの曲はこういう普段と違う土地で聞くと強烈に胸に来る。身震いした。


11/13(土)
AM0:00
先日対バンした青森最後の詩人ひろやー。Mrフレディーの時は見せない彼の笑顔は値千金で大好き。
この日のセットリストは「新町」「新町」「生き物係」「新町」「新町」。確信犯的なディレイに爆笑。「初見の人でも曲とセットリストを覚えて帰れる」というひろやーマジック炸裂。

AM1:00
さぁ撃鉄。会場は今日一番の大入り。天井に登り、感電し、客席の中央にハシゴを建て、ぶら下がり、買い物カートに客を乗せて爆走など…もちろん特筆すべきはパフォーマンスよりもライブ自体の凄さなのだが、もう完全に東京バンドの底力を大阪の地で見せ付けた。
バンド史上初遠征となるsalsaは史上最高レベルの猛ライブをかましたらしいが、会場が入場規制状態で見届けられず。

AM1:30
僕らの出番。葬送曲が聴こえたぞ。終わった時には45分押し。

AM3:30
憔悴しつつもnayuta、URBANフェチ、HystoricVeinの盛り上がりを二階席から眺める。この時間に見るURBAN兄さんたちは上がりすぎてトドメを刺される気分。基本的にこのイベントは、バンドの熱がそのままフロアに波及するから最高だ。
URBANフェチにはこれまた逸材すぎる女性新ドラマーが加入していたが、毎回こんな人どこで見つけるんですか、と聞いてみたところなんとドラムはURBANに加入してからに触ったと言う。ドラム歴3ヶ月だそうで驚愕。

PM5:30
ミナホに出演していたラブ人間とセバスの飯ちゃんがやってくる。撃鉄、ディスパニ、salsa、壊れかけ他、大阪なのに雰囲気は下北沢…というかベースメントかTHREE…というかアーバン、nayutaもいて、つまりビートハプニング。

AM6:30
激押しの中一日目終了。
帰り道、大阪の知り合いの方に「ROCKETSから道一本入るだけですぐそこは日本橋(東京で言う秋葉原)ですよ」と情報を聞き、明日に向けて完全に火が点いた。

はいからさん(主催者)と明日の再会を約束し、近くのネットカフェで難民る。


AM11:00
三時間睡眠で出発。
ユーキさんに勧められた天保山サントリーミュージアムを目指す。今年頭のツアーでも立ち寄ったこの場所は今年いっぱいで閉館。ここには日本最大かつ最高設備の3D映画施設があるそうで、一度は見ておくべきとのこと。
広大な海の模様を記録した映画。確かに、申し分ない迫力だった。だが、海亀が飛び出してきてワッと驚いたはずみに意識がブワッと飛んでしまい、上映時間中4分の3くらい夢の中を遊泳。
美術品展示コーナーでやっていた一世一代のポスター展もさほど響かす、あぁやっぱり俺アートというものに対する受け皿無えなぁと痛感。

PM15:30
さてこの大阪滞在の主要目的である梅田のまんだらけへ。これが俺の本懐だ。東京の相場より総じて500円安い感じ。買いたいものは山ほどあったが必死で自己抑制し最小限に留めた。
ミナホに完全に背を向け難波まんだらけ→日本橋一帯へと回る、これぞ真のファッキンミナミホイール、その名もオタクホイール!

PM17:00
the morningsの出番に合わせて一旦FMWへ戻る。ひとしきりブチ上がったのち難波へ、オタホ再開。

PM17:30
難波まんだらけ隅々まで物色→日本橋を20店舗ほど休みなく徘徊→難波ビックで本日発売のウルトラソフビ購入、と我ながら信じられないくらい動き続けた。物欲が絡んだ時の俺の体力は無限大だ。
しかし、日本橋のショップは頭悪い店が多い。天下の台所のくせに。オタクは(自分の好きなことに関しては)おまえらが想像しているよりずっと頭良いぞ。


PM20:30
おもちゃで鞄をパンパンに膨らませてROCKETSへ帰還。1月のセバス企画ファンダンゴ以来となるお米君で笑う。

すでに体力の限界であったがここからは鬼の出演陣。
ベースに青木君が戻り、完全体となりつつある乍東十四雄。
約一年振りに見た灰緑。大阪で見る「甲子園」は本物だった。DRINKPEDやはいからさんと共に、最前列で「いこうねー!!」と両手を幾度も掲げた。
THIS IS PANICではマジで奇跡を目撃。このバンドの「初見の人を魅力する力」は半端ない。満員のアウェイでこそディスパニは見たい。
八十八ヶ所巡礼。入場規制。ライブ後メンバーが東京に帰る中、交通費がないというマーガレットだけが取り残され、「明後日になれば給料が振り込まれるんで、大阪で2日間待って(その金で)帰ります」発言。大丈夫か!
テングインベーダーズは往年の名曲揃いのセットリスト。そういえば昨日今日は2008年FRFルーキー組が5バンド。そう、この二年色々あったが、みな火を絶やすことなく戦い続けているのだ。


11/14(日)
AM2:00
闇を切り裂いて踊ってばかりの国のカピパラ参上。出会い頭で自転車の海にダイブして打撲。遅れてスズメ君も登場し、終盤も終盤この期に及んで大阪の真髄を味わった。
こいつら年下のくせに超無礼なんだけど、なぜか大好きだ。


AM3:30
AFRICEMOがこの日一番かというとてつもない盛り上がりでフロアをめちゃくちゃに揺らしたのを見届け、この後の下北沢ライブに向け帰路に着く。
帰りもタカキ&ケンジの黄金コンビにより、大阪から五時間半で渋谷着。
またこの五時間後には、下北沢入りである。夢まぼろしのような大阪二日間であったが、このちっとも心地よくない過度の疲労が、このツアーの充実具合を物語っていた。

AM10:00
解散。数時間後にTHREEで会おう。

AM11:00
帰宅。寝る。三時間後には起きよう


PM14:00
目が覚めるも、起き上がれない。

PM15:00
同上

PM16:00
起き上がれない。どうにも体が重い…と思ったら、38度近い熱がある!しかし風邪の症状はないので、これは遊び過ぎによる過労に違いない!アホか!


2010.11.14 下北沢THREE
shimokitazawa THREE 1st ANNIVERSARY xChannel THREE!!! 「おかあさんといっしょ vol.1」
撃鉄 / 久土'N'茶谷 / 池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ) / 太平洋不知火楽団 / エジプト文明ズ / salsa / Zews / THIS IS PANIC / 元祖


PM18:00
ちょっと前まで大阪での時間を共にしていた撃鉄salsaディスパニがこうして下北沢にいる、というのは何とも不思議な感じだ。

この日は下北沢THREEにて撃鉄ベース田代母企画その名も「お母さんといっしょ」
ご存知田代兄ことターシーとは顔が似ているということでお母さんともだいぶ仲良くさせて頂いていて、相当な頻度でお会いしている。
この日は主催は田代母、転換中は田代兄が司会・DJでオケを流し、田代妹が熱唱するという、THREEならではの家族ぐるみのカナリバイヤーな企画だ。

PM21:00
この日はお母さんリクエストのダンシングヘルを最初と最後に二回、最後はエジプトワンピを脱いで下に仕込んでいたキラキラ上着に短パンの田代姿に変身、田代風アクションで弾いたのち最終的には本人と入れ替わるというフューチャリング田代仕様ライブ。

PM23:00
撃鉄はこの日も出演する予定だったが先日解散してしまったCreepypopの「cheap darling」をカバー。さらには「へや」でターシーがステージを降り、クリーピー大迫がベースとして参加するという粋なサプライズもあった。やっぱりサコちゃんはベースを弾いてる姿が一番似合うよ。


17時に始まったこのイベント、激(撃)押しで終わったのは0時。バタバタと帰るのは苦手なので結局終電を見送り、38度出たままTHREEで夜を明かす。ひたすら寝たらすぐ下がったので、本当にただの疲労だったようだ。子供か。
今年一番のおつかれでしたー。もう何も出ないよ!


| kaznoco | BAND & LIVE | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | -
11/7 不完全密室殺人企画「その男たち、凶暴につき」
2010.11.7 新栄CLUB ROCK'N'ROLL
不完全密室殺人企画「その男たち、凶暴につき」
ザ・フロイト/太平洋不知火楽団/不完全密室殺人



僕は笹口マイクを渡されMCをした。次から次へと言葉が溢れ出てきて、5分近く喋っていたかもしれない。こんなことは、バンドを始めて以来の初の経験だ。


あの日のことについては、もう言葉として発することも文字として綴ることも難しい。あのイベントに対するあらゆる思いを表現する言葉が、現在この世界にはない。



名古屋のバンド、不完全密室殺人。東京と名古屋という離れた場所に住みながら、これまで多くの時間を共にし、文字言葉では言い表せない絆を作ってきた。
実は過去に対バンしたことは一回しかない。不完全とザ・フロイトが東京にやってくるというので、URGA早瀬やimamonの力を借りて去年秋に組んだ企画「尾張からその時の日記(※オワリカラは関係ない。ただの語呂合わせ!)だけ。
08年冬ツアーの初名古屋でフロイトと対バンし、そこでヘルプでベースを弾いていた不完全密室殺人舟橋君と知り合い、そこから不完全が東京に来た際にライブを見に行ったことで、僕はすぐこのバンドの虜になった。
不完全密室殺人というバンドがとにかく好きで好きで、勿論また共演を願っていたのだが、今年1月、諸般の事情からこのバンドは活動を止めてしまったのだった。

8月に太平洋が企画を打つ際、僕はすぐ活動休止中の不完全密室殺人を誘った。無理を承知で、山田君に何度となくメールを送った。どうして僕が不完全を愛しているかに始まり、君たちは活動をするべきだと、僕はどうしても不完全のライブが見たいと。
結局その時はスケジュール的な事情で出演は叶わなかったのだけど、不完全密室殺人は近日中の活動再開を僕に約束してくれたのだった。


その経緯含め絶対に読んでほしいこの日の不完全舟橋ブログ



そして、ついにこの日がやってきた。
活動休止から数えること9ヵ月。それほど長い期間には見えないかもしれないが、日々動き続けている僕たちからしたらそれはとても長い長い9ヵ月だった。


この日のために、日本各地から多くの人が名古屋に駆け付けた。大阪はもちろん、四国、九州から飛行機で来た人も。
僕は純粋に不完全を見たがっていたキングヌラリヒョンのコジマ君に車を出してもらい、名古屋常連のJKや不完全専属カメラマンなど東京の仲間たちと共に名古屋に向かった。

花を添えるつもりもあり、それ以上に戦いに行く心構えもある。
不完全とフロイトが活動休止していたこの9ヵ月の間に、僕らは全国各地でライブを重ね、TNWとして最前線で切磋琢磨し、フェスにも出演し、CDもリリースしてワンマンも行い場数を踏み経験を積んできた。この名古屋にも4回来ている。今日まで休んでいたバンドに負けるわけにはいかない。
そう、MCで言ったとおり

「今日は全力でブッ潰しにきました」。



自分のライブでは、その言葉のとおり全力を超えた全力を出し切った。悔いなくやりきった。本気で喰ってやろうと思っていた。
しかし何だかんだ言ってもやっぱり僕は、ただの純粋なファンの一人でもあった。
実際イベントが始まれば、念仏が鳴り響きフロイトのテーマが始まった途端に身震いがしたし、
不完全密室殺人のテーマで最初のギターが掻き鳴らされた時は、ステージ横でフロイト小森君やパイプカットマミヰズ吉田君と歓喜の表情で顔を見合わせた。
本人たちも、共演者も、もちろんフロアを埋め尽くしたお客さんたちも、皆「この日この時を待っていた」という思いをほとばしらせていた。ライブハウス全体をとてつもない一体感が覆い、空気は揺れに揺れる。

ステージに立つことを拒み、ニートから一転して勤勉な社会人と変貌し、この9カ月で20キロ痩せたというVo山田君。「せっせっせ」の曲中、昔と同じく…いやそれ以上に激しく客を煽る山田君があまりに眩しく輝いていて、僕は泣いた。


アンコール「お葬式」ではフロイトからやなせ君と栃木君、太平洋から僕、といったいわゆる各バンドの「テンション芸担当」が乱入し、ステージ上はさながらくにおくんの大運動会に。
そのカオスはフロアにも拡散し、あの瞬間のあの空間の熱量は僕が未だかつて見たことのない、びっくり日本新記録であった。(伝わりづらいたとえ!)


待ち望んでいた時間が長ければ長いほど、いざその時間が来た時に過ぎる速度は速くなる。全てが猛烈な勢いであっという間に終わってしまった。その数分の一だって、僕はここには書けていやしない。
長い長い打ち上げ、溢れる思いを語り合った。そして名古屋のソウルフード大丸ラーメン。名古屋にあるもの全て、魂から食い物まで隅々堪能したよ間違いなく。

あぁ、この日が終わってしまった。本当に寂しい。だが勿論、終わったものは何もないのだ。それが本当に嬉しい。ありがとう。僕はこの地も、ここにあるものも、そしてここにいる皆も、全部愛してるよ。全身全霊を込めて、ありがとう。親愛なる皆へ


101108_0025~0001.jpg


家宝


| kaznoco | BAND & LIVE | 06:00 | comments(0) | trackbacks(0) | -
11/5 ヒロ企画「嘘が本当になる日」Vol.3
2010.11.5 下北沢DaisyBar
<DaisyBar Autumn Fes.2010〜ヒロ企画“嘘が本当になる日 vol.3”organized by太平洋不知火楽団+DaisyBar>

太平洋不知火楽団 / andymori / 神さま / テングインベーダーズ / SEBASTIAN X / オワリカラ



6月にワイルドガンフェスでDaisyBarに出演した際、店長から「また、みんなでやれたらいいね」という結構フランクな感じで(悪い意味ではなく)引き受けて僕が進めていたこのヒロ企画、実は途中で心が折れて笹口に丸投げしてしまった経緯がある。
この企画の意味合いであったり、すでにこの世にいない人間の存在を深く考えてしまった時に、狭すぎる俺の器は耐えきれなかったのだ。


皆で彼の位牌に会いに行った時の日記

前回の「嘘が本当になる日」の日記 (リンク先にある竹原ピストルさんのブログを読んでほしい)


結果的に笹口とDaisyBar側の尽力により、真っ先に手を上げてくれたテングインベーダーズ、神さまを始め、
この話を聞きつけて即出演を決めてくれたandymori、
自分たちのツアーや企画で多忙な中都合をつけてくれたSEBASTIAN Xとオワリカラが集いまさかのイベントが成り立ち、出演者発表後、チケットはすぐに完売した。

ちょっと昔にこれに近いメンツでこのイベントをやった時は、チケット全然ハケなかったのに。動き続ける時間と、もう動くことのない時間。



今年のお盆の時期に山形に呼ばれた太平洋は、同じイベントに出演していたオワリカラ、セバスと共に、たまたま隣町にあったヒロ君の墓を訪ねた。
その時の日記

この日予報では確実に上陸するはずだった台風はこの地を逸れ、そして皆が集合したと同時にそれまで降っていた大雨がやんだ。本当に。
まだ新しい墓を11人で囲み、この3バンドがこの地に集ったことに何か運命的なものを感じながら、各バンドの新譜と、彼の肉声が入った「TOKYO NEW WAVE 2010」のコンピを墓に供えたのだった。


そこに刻まれていた戒名 「弘真好音居士」


最高の名前もらったな、と皆で微笑んだ。



この日出演したバンドには、やはり皆それぞれ複雑な思いがあったと思う。
僕も、ソールドアウトしたイベントだからと言って「よっしゃ、チャンスだ、やってやるぜ」みたいな思いは全く抱かなかったし、かと言って悲痛な思いも全くなかった。
「ヒロのためにいいライブをしよう」という、そんな押し付けがましい考えも一切ない。ただ「全力でいいライブをしよう」という漠然とした決意は確実にあったと言える。


今思えば不思議なイベントだった。
グワッと盛り上がるわけでもなければ、重苦しい雰囲気が漂っているわけでもない。でも、皆が確実同じ方向を見据えてライブをしている、そんなイベントだった。
どのバンドもMCで少なからずヒロ君のことに触れたけど、それもとても自然な感じというか、神さまのふたりらしい、タカハシヒョウリらしい、中村むつおらしい、笹口聡吾らしい、永原真夏らしい、そして小山田壮平らしい言い回しだった。


イベント前に、ヒロ君と仲が良かったある子が言った。「チケット即完売と聞いて、あの顔でにやにやしてますよ」と。だったらいいね。やった意味があったと思うよ。
あの日来てくれたたくさんの人たちにも心から感謝を。こういう奴がいて、こういうバンドを好きで、こういうイベントをやっていたということを、知らない人は少しでも知ってもらえたら。知ってる人は少しでも思い出してもらえたら。
今回の企画は決して追悼イベントではない。遺志を継ぐ、なんて大それた意味合いもない。ただ、ちょっとだけ奴のことを思い出す機会となったなら、成功だったはず。生きてる人間が亡くなった人のためにできることなんて、その人のことをふとした瞬間に思い出す、それだけなのだから。


11/5ヒロ
photo by Aki Kokaji

またいつかきっと。

| kaznoco | BAND & LIVE | 03:00 | comments(0) | trackbacks(0) | -
11/3 shimokitaza round up3 に付随する遠き日々
2010.11.3 CLUBQue/SHELTER/GARAGE/CLUB251/440/ERA/ReG/GARDEN


アシガルユース/ANATAKIKOU/アナログフィッシュ/e-sound speaker/EG/Any/OverTheDogs/小高芳太朗&フレンズ/カミナリグモ/ザ・ガールハント/THE GREAT FUNNY PANT SOUND/the chef cooks me/THE NOVEMBERS/the pillows/THEラブ人間/the ARROWS/シュリスペイロフ/SuiseiNoboAz/STAn/スムルース/セカイイチ/太平洋不知火楽団/高森ゆうき/タニザワトモフミ/tobaccojuice/つばき/TOMOVSKY/直枝政広&ブラウンノーズ/永友聖也/noodles/ねごと/ハネムーン/BAND A/ヒツジツキ/peridots/FoZZtone/hare-brained unity/HotCake/POP CHOCOLAT/Bob&Carnivals/マスザワunit/マッカーサーアコンチ/未完成VS新世界/ミックスナッツハウス/村田知哉/モーモールルギャバン/monokuro/門田匡陽 (GDHM)/ヤーチャイカ/your gold, my pink/LOVE LOVE LOVE/LUNKHEAD/0.8秒と衝撃。/ロストインタイム 海北



今年はすでに二回、下北沢のライブハウスを往来するフェスティバルに出演した。

6/13、満員のDaisyBarトリでアホほど盛り上がったWILD GUN CRAZYフェス。遠藤冬真という一人の男が1300人を集めた奇跡。
200人近いバンドマンが集まった史上最大の打ち上げ大決戦では、様々な人物と出会い、再会し、ツアーが決まったり、企画の開催が決まったりと、それはそれは色々と収穫があった。


6/27、もはや伝説と化したShimokitazawa indie fanclub。
チケット2000枚はソールドアウト、下北沢の町中に「チケット譲って下さい」のボードを持った人が溢れるという異様な光景。超大御所から売り出し中の若手、太平洋やCreepypopと言った後ろ盾ナッシングバンドまで、全てのライブハウスが大行列という混沌と化した下北沢で凌ぎを削った。ERAで笹口津金(と俺のベース)は大入りの人の上を泳いだ。

またイベント終了後はTHREEにて、SIF出演をギリギリの所で逃した撃鉄による非公式ゲリラライブ「Hoshino indie fanclub(星野店長ドッキリ誕生日企画)」がスタート。口コミとTwitterだけで集まった人達が、人知れず熱狂の渦を巻き起こした。で、酔いつぶれてTHREEに取り残され起きたら正午。

朝の入りから翌朝の打ち上げまでフルパワーで乗り切るのが下北沢往来フェスの傾向と対策だ。



そして太平洋不知火楽団今年三度目の下北沢フェス、「shimokitazawa round up 3」がやってきた!

メインアクトはthe pillowsなど、旧ハイライン系(って括りで合ってる?)の大御所たち。メディコムトイの音楽誌「Quip Magazine」主催のこのイベントは、出演者・来場者パスがいずれもベアブリック(熊の形をしたフィギュア)という粋な振舞い。

このイベントに出演できるということについては、特別に嬉しくもあり、感慨深い点もあった。いざ翻ってみれば、Quipに自分たちが掲載され、the pillowsと同じイベントに出演するという事実。
このあたりに個人的な思い入れは少なからずある。押し潰されそうな、若かりし日の記憶。



冬馬さんツイッターより転載

僕らはいわゆる「新人枠」としての出演で、まぁ5年もやっといて新人も何もないのだけど(太平洋が始まった時ねごとの皆なんてまだ中学生だぞ!)、それだけに目上年上だらけのこのイベントにおいてヤーチャイカとTHEラブ人間の存在は心強かった。ライブの時間はかぶっていたからお互い見たり見られたりすることは出来なかったのだけれど、皆やりきったようで、評判は上々だった。
僕らの時もERAはいっぱいになったし、フェスだけに多くいたであろう初見の人にも、勿論いつも見てくれる人にもしっかり届くライブはできたと思う。
あと…誰も知らないだろうけど、40分押しだったERAを10分押しまで巻いた功績も。笑
sru3
冬馬さんツイッターより転載

この日限定のバンド缶バッチが当たるガシャポンを、みんなお目当てのバンド目指して子供のように無邪気に回してた(俺含め)光景は非常にときめいた。あいかわらずのガチャ運の無さだったけどね。
そしてマスザワユニット。ガールハントでテルスターでクラブライナーのマスザワさんが弾き語りで笹口騒音やヤーチャイカ西原君の曲を一緒にカバー&コラボ。圧巻。こいつら天才か、とあの場にいた皆が揃って思ったことだろう。


打ち上げはGARDENで主催者・出演者・関係者・関係ない人入り混じる大パーティー。
昔、あれだけCDを聴きDVDを見てQuipを読みライブにも行ったピロウズ山中さわおが眼前にいたが、足が止まってしまった。いつもだったらどんな大物だろうと突っ込んでいけるのだが、この人に関しては、僕の中で歯止めがかかった。つまり、そういうことなんだろう。

その後そうそうたるメンツにより某所で行われていたらしい二次会にも行かず、下北沢を抜け出しラブ人間金田家で夜通し語り合った。
過去は否定しないが、糧にはできない思い出もある。だから今と未来だけを考えて行こう。そんなことを思った夜だった。


下北沢往来フェスの後の夜は、いつも素敵だ。そして、体も心も燃え尽きる。そう、これも、今年三度目。

| kaznoco | BAND & LIVE | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | -
10/29 狂乱の撃鉄コスプレパーティー
 7月の第一回開催の成功を経て、再び行われた撃鉄天野ジョージ主催コスプレナイトat下北沢THREE。
なんでこの時期かって、世はハロウィンだったんですね。全然気がつかなかった。


まず前回の様子から
オレダブル
黒ヒートテックに緑ガムテープを50m巻きつけて作った仮面ライダーW
ノト
まぁ明らかに俺はやりすぎだった! 忍たま野兎ちゃんと
サコマ
左からテクマ!さん、risuさん、(当時)Creepypopサコ
コンドー
なんだか言い知れぬポテンシャルを秘めた撃鉄の最終兵器ドラムス近藤
アマノ
そして主催者天野ジョージ!コスプレとは何か?

前回はこのコスプレのおかげで色々な人と知り合えて、結果的にそれがまた別のおもしろいこと(先日書いたPV出演とか)に繋がっていった。また某中野系アイドルや神聖某の看板娘が参加していたり劔さんが○○○コスプレだったりと、とにかくカオスの極みであったのだ。



そしてやってきた第二回。今回も情熱込めてます!
俺とラマン
シュワッチ!幼少期の頃からの夢、成就!(?)
銀のスーツにあいかわらずガムテープをひたすら貼り付けた一品。マスクはこの原型を手がけた造型師の方から直接買ったもので(以前ここに登場した福島県のおもちゃ屋店主)、カラータイマーは以前集めたなりきり食玩から。赤く点滅します!
しかしなんなんだこの置物感。

俺マン
withガチャピン野兎。まるで生気がないウルトラマン。すでに活動限界時間である3分は経過しており体力の限界!

ドラキュラ!
今回もキマり過ぎててコスプレなのか私服なのかわからないテクマ!さん。下北沢を夜を彩るハンサムは私だ
ツネマリオ
違う意味で決まり過ぎててほとんど素顔なのに相当似てるTHEラブ人間ツネマリオ。
右はSUNN高木フューチャリング資生堂

妖精hdr
コスプレ?しているはずがいつもとあまり変わらないディスパニタカキHDR

ターシーナース
撃鉄田代兄!カッコよくてかわいくてベースも上手いだなんてずるいぜ!(ハト胸)

撃鉄
ライブは往年のセットリストで大盛り上がり。朝方のスリーは狂乱の渦に!

ターシー母ナース
田代母がドラムを叩き出した!完全にカオス!!

ナポレオンjyo-ji
収拾がつかなくなった朝6時のスリーにて。今回も楽しかった!ありがとう天ジョー!


おまけ
大リーグ上田
終始失神していた大リーグ養成ディスパニウエダ

| kaznoco | EVENT | 09:22 | comments(0) | trackbacks(0) | -
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< November 2010 >>

このページの先頭へ